「追い込まれた人は醜い。きっと俺もあんな風に人を踏みつけにするようになる。
自分の事しか、考えられないようになる」
恐ろしかった。
星そのものも恐ろしい。
しかし何よりも恐ろしいのは
恐怖に負けた時の自分だった。
ブランド:etude
シナリオ:健速
公式サイト:そして明日の世界よりー
オタクはみんな終末モノが好きだと思うんですが、まぁ一口に終末モノといっても結構種類は分かれるわけで。
例えば世界が終わる前なのか途中なのか、あるいは終わったあとなのか。
有名なところでは「渚にて」は途中だし、「少女終末旅行」や「人類は衰退しました」とかは終わったあとでしょう。こう考えるとやはり『穏やかな終末』と呼ばれるものは終わってしまったあとのものが指されるイメージです。唐突に突きつけられる終わりに対して、どうしてもパニックや悲しみを捨てきれないんですね。
そういう意味では本作は世界が終わる前の物語です。
約3ヶ月後に隕石は地球に落ちてくるけど、きっとその瞬間までは何も変わらない日常があるはずだった。けれど人がその存在を知ることで、世界はどんどんおかしくなっていく…。
悲劇と恐慌に満ちてしまった世界の中で、最後に残さなければと思ったものは一体何だったのでしょうか。
約15年前に投稿された『遠い空の向こうに―』という静止画MADに魅入られてからここまで来てしまいました。DEARDROPS同様、これは自分にとって"運命"の作品でした。
最近そんな感じで人生のまとめに入っていそうな自分ですが、これからも当たり前の日常のように細々とやっていきます……。いや、これ何の話?
それでは、以下ネタバレ注意で。
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