古明堂

『こめいどう』と読みます。主にエロゲの批評などをしております。

7月10日:『クリミナルボーダー』『まおてん』など

いつもの感じです。お久しぶりです。

 

最近ホント暑いですねー。出不精な人間なので、たまに外に出るとビックリします。なんというか、大丈夫か地球…?というレベルで…。

 

この2,3ヶ月まじで忙しく、ストレスからか短期記憶が全く持たなくなってきました。家の鍵とかスマホとか…あーゆーのどこいったか忘れるんですよね…。脳の病気じゃないことを祈ってますが…。

 

そんな感じで以下感想。『クリミナルボーダー 1st/2nd offence』『まおてん』『けもの道☆ガーリッシュスクエア 1&2』について

ロープラ多めですが、1ヶ月のプレイってだいたいこんな感じじゃないでしょーか?(月1,2本のフルプラ出来ればぐらい?)

ネタバレ注意で~

 

クリミナルボーダー 1st/2nd offence

私とアナタが立つ間、そこに一本の線を引いてみよう。

アナタから見た時、私を「線の向こう側にいる」と表現できる。線がなければ、ただ「そこにいる」としか言えなかったのにも関わらず、だ。

もっと分かりやすい表現は国境だろうか。(日本は島国なので実感しにくいが)ヨーロッパなんかは地続きで国と国が繋がっている。人が定めた国境なんて地球からすれば差がないのだけど、確かにそこを超えればルール(法律)が変わり文化も変わる。

人の頭の中にしか無い”境界”が、人の行動を変えるのだ。

 

主人公の一樹は特筆すべきものを持ち合わせてはいなかったが、境界(ボーダー)を超え少しずつ変わっていく。

もちろん境界を超えるにはある種の儀式が必要だ。此岸から彼岸へ行くには悟りを得なければならないように、一樹は犯罪(Offence)を重ね境界の向こうへ足を踏み入れていく。

設定こそ変化球だが……なんてことはない。これはPurpleによる王道成長物語なのだな。

 

 

そういえばPurpleは初なんだけど(ハピメアは積んでる)、丁寧な作品作りでとても好感触。相変わらずかずきふみ先生は面白いし、進行中の分割系で一番期待値高いかも。

主人公の「悪の王になる」という発言は、正直夢物語というか現実味はないんだけど(だからこそ一樹の少年性を表してる)、かずきふみ先生ならそこまでやってくれそうで楽しみだなー。

 

一樹とひなや辰也の仲も凄い良い。自分と全く違う世界に生きている人に認められるって嬉しいよな―。一樹が命をかけて行動する理由も共感できてめちゃGoodです。

 

お気に入りキャラはひな、辰也。

ひなの愛が無自覚に重いのサイコ~。古明堂は小波すず氏を応援しております。

 

まおてん

退屈じゃない。けど窮屈だ。

世界はいくつものいくつもの発見に満ちていて、

けど身の回りには日常しかない。

日常は退屈じゃない。けれどいつも窮屈だ。

 

つよきす三学期&NEXTを手掛けたさかき傘先生による、ふんわりファンタジー学園モノ。いやー、こういうわちゃわちゃ感を描かせた時にさかき傘先生の右に出る人はいねぇ…。魔族の皆さんもキャラ濃くてすげー良かった。

 

グランドエンドが突飛という意見があったけど、わりとそこまで気にならなかったかな。梨多ルートは最後にやったほうが良いというのは同意だけど。

ただ世界観をインド神話ベースにしてしまうのなら、全体的に合わせても良かった気も…。いや、それはそれでプレイヤーが躓くかもしれんし、ごった煮な感じで悪くないのかも?

 

ルートとしては、カリンちゃんルートが長さもちょうどよくキャラのデレ方も最高だったかな。逆にゆうり姉さんルートは間延びし過ぎかも。2/3くらいでちょうどよかったんじゃないかね。まぁラムとの3Pは最高でしたが…。

キレイに伏線は張られていて、そこらへんのやり方がやっぱさかき傘って感じする。とゆーかこの人の伏線の張り方は特徴的というか、プレイヤーが絶妙に察せない情報量で回す伏線があるんだよな。愛海おばさんとか、アムリタ→梨多とか。

 

まぁつまり、日常を窮屈だと話していた彼女が、誰よりも日常を愛していたってわけだ。

何も変わらないように見えるかもしれないけれど。───安心しろ、それでも生きることは劇的だ。

ほらだって、ショタっ子が人気投票1位を取っちゃう世の中だぜ?(最近めだかボックス再読したオタクより)

 

お気に入りキャラは梨多、カリン、ラム、白蛇。おまけシナリオのラムにやられた俺はもうおしまいだよ。

 

けもの道☆ガーリッシュスクエア 1&2

教えてくれる?アイドルって一体、なんなのかしら

 

しかし一体、何がアイドルをアイドルたらしめるのか。

声が聞きたいなら歌手でいい。踊りが見たいのならダンサーがいる。演技だったら女優で十分だろう。

……そのすべてが曖昧なまま、けれど未だにアイドルという職業は成り立っている。

 

アイドルにとって、歌も踊りも表現も本質的なものじゃない。確かに上手かったら魅力として映るかもしれないけど、下手でも十分に愛されるアイドルだっていっぱい存在する。

僕たちがアイドルを応援するのは、いつだってそのアイドルが大好きだからだ。逆説的に言えば、アイドルは好きになってもらうために存在する。つまりエンタメの極北なんだな、アイドルってのは。だからアイドルはお客を「楽しませること」を目的としているし、歌や踊りや表現ってのは手段に過ぎない。それが出来るからといってお客を必ず楽しませられるわけではないのだ。

 

アイドルであることの答えなど無い。彼女たちが征くのは、舗装なんか存在しない「けもの道」。

だからこそ、アイドルってのは人を笑顔にさせるんだ。

 

アイドルは最高だーーーーーーーーーーーーーー!

───はねる

 

まぁいつものロープラ渦巻作品って感じ。

今回キャラ多めですげー良かった。魔法生物たちもイキイキしてたし、『猫忍』『竜姫』に引き続きサクサクプレイできて最高。近江谷センセー愛してるゼ…。

 

そろそろフルプラの情報あると嬉しいんだけどなぁ。もちっと先かな?

 

お気に入りキャラは、はねる、天寅、にゃも。

にゃもは、まぁ…ギリイケますね…(業)。

 

(おわり)