古明堂

『こめいどう』と読みます。主にエロゲの批評などをしております。

2019-01-01から1年間の記事一覧

景の海のアペイリア 感想 ―<わたし>の在り処— (4914文字)

受け入れろ。お前はお前だ。 今ここにいるたった一人のお前しかいない。 他の何者かになれるわけがない。 ブランド:シルキーズプラスDOLCE シナリオ:範乃秋晴 公式サイト:景の海のアペイリア なんか最近妙にSF作品に触れる機会が多いんですけど、やっぱり…

アメイジング・グレイス-What color is your attribute?- 感想 ―美しさの定義― (3802文字)

「作品が……美しくある必要は、あるのでしょうか」 「……芸術って、そういうものじゃないのか?」 「何を持って人は美しいと言うのでしょうか。色ですか。形ですか」 ブランド:きゃべつそふと シナリオ:冬茜トム・しげた 公式サイト:アメイジング・グレイス…

5月6日:『金色ラブリッチェGT』『空に刻んだパラレログラム』など

お久しぶりです。生きております(定例挨拶) 日記として投稿するのは一年ぶりですね。前回の「すみれ」の記事で少し触れましたが、このブログ自体も3周年をもう迎えていて、気づけば元号も令和に…時の流れは本当に早いです。 記事としてのペースは落ちてき…

すみれ 感想 ―憧憬― (2689文字)

自分から前に出て行かなけりゃ、何にもならない。 いつか、誰かが、この世界から連れ出してくれる。 そんな考えは、子供にだけ許された、甘えだと知ってる。 ……でも、理屈で分かっても、頭で理解できても…… 「そうよね。こんなこと言われて、変われるような…

水葬銀貨のイストリア 感想 ―幸せな終わりのために― (3329文字)

変わりたいと、思ったんだ。 全てを助ける存在こそ、僕が憧れたヒーローそのものなのだから。 ブランド:ウグイスカグラ シナリオ:ルクル 公式サイト:水葬銀貨のイストリア ウグイスカグラの2作目となる今作。前作「紙の上の魔法使い」が(某空間によると)結…