コーヒー飲みすぎ疑惑があるワタシです。
お久しぶりです。生きております(バンクシステム)。
そういえばこの前外付けHDDの容量が限界近かったので大掃除したのですけど、中身の煩雑さに我ながら驚きました…。
基本的に何代か前からのPCデータをそのまま持ってきており、(種類によっては無理ですが)昔インストールしたエロゲなどをプレイできるようにしてます。まー電子版本棚みたいな感じなのですが、それを片付けしてるついでに今までプレイしてきた作品数を数えたところ、なんと300作品くらいありまして。
外付けHDDを導入したのも4年前程なので、初代や2代目PCはデータ移行していないことも含めると多分少なくとも500はプレイしてるんだろうなぁ、と思います。
1つあたり20時間と見積もるとだいたい1万時間……。ある一説によるとその分野のプロとして活躍するには1万時間の努力が必要とかで。一体何のプロになる気なんだ…。
友人とその話をしていたのですけど、友人は「対人とかでも無い限りそんなにできない」という意見でして。
まー人にもよると思うんですけど、そこらへん自分一人で完結してしまう世界で満足できる人間なんでしょうなぁ。求道型というか、自分ファーストというか…。
基本的に自分が好きで自分が生み出したものが好きなので、そういう運用方針で当ブログもTwitterもやってたりします。まぁ今の時代ブログをやってる人間なんてほとんどそうでしょうけど…。(読者登録やコメントやスターはありがたくニヤニヤしております。ありがとうございます)
しかし最近は語り合いたい欲も出てきたな…。どこで発散すればいいんだコレは…。
というわけで今回は「スマガ」「MECHANICA―うさぎと水星のバラッド―」「シルヴァリオサーガ」について。
いつもの通り、以下ネタバレ注意で。
スマガ
セカイでもっとも揺るぎない感情。
何にも惑わされることのない、強く激しい自意識―――。
愛が、セカイの支点になんだよ
一言で言えば、非常に作り込まれた作品。
例えば、ミラたちの掛け声は「Star」「Mine」「Girl」で統一されているんだけど、各章はこの「S」「M」「G」から成る3フレーズで表されてる。その時点で結構拍手をしたくなるけど、最後の最後で主人公がたどり着いた先に見るのは少女(Gril)と見る花火(Star Mine)の風景だ。「星(Star)」の物語を「人のもの(Mine)」にしてしまった「少女(Girl)」達が打ち上げる奇蹟の一幕。そんな言葉遊びが、何よりも楽しい。
それと、本作で語られた『奇蹟』について。
厳密な話をしてしまえば、この世に『奇蹟』なんて存在しない。
例えば、主人公がガーネットルート(2周目)でゾディアックに何十周も立ち向かうシーン。あれは主人公の意識を追っている僕らだからこそ、それは必然であり彼が掴み取った勝利なのだと知っている。だけど、やり直しなんて知らない物語の中の住人からすれば、無謀な状況を打破することのできた『奇蹟』として映るだろう。
一つの結果に対し、原因と過程が見渡せない場合にそれは『奇蹟』と呼ばれることがある。
つまり、『奇蹟』とは表現方法なのだ。
だから当然ながら、原因と過程が知られた事象はただの法則に成り下がる。*1それゆえ、厳密に言えば『奇蹟』は存在しない。すべてを知りえる本当の神様に『奇蹟」はいらないのだ。
では、私達は『奇蹟』の存在を信じてはいけないのかと問われれば、そんなことはないだろう。
私達はちっぽけな存在だから、世界のすべてを知っているわけではない。それは作中の神様達だってそうだった。
多くのことを知っていって、それでも『奇蹟』はあるはずと信じ続けること。世界はきっと誰もが救われる可能性が残されているはずだと諦めないこと。それが「愛」と呼ばれるものの正体。愛することは信じること、そして信じることは『奇蹟』を生み出す。
つまり「愛」は『奇蹟』が通用するセカイ(観)を作るんだよ、ってことでした。
そこらへんの裏テーマが実は魔女とアルマゲストの「信じる」「愛」につながっていたり、作り方が上手いなぁと思いました。
お気に入りキャラはスピカ。
スピカルートのどうしようもない感じと、それでもと思ったスピカの純情が何よりも好きです。最近はあーゆー雰囲気も楽しめる様になってきました。(これは成長か?)
MECHANICA ―うさぎと水星のバラッド―
ただ にちじょうを あいしてくれればいい
それがせかいを すくうことになるから
久々の同人ゲー紹介……というより初ですかね?
セクハラ×サイバーパンクと銘を打たれた本作はたしかにそうですが、特筆すべきはその世界観の見せ方でしょう。
どことなく退廃的で、日常が過ぎていって、それでも最後には世界を救ってしまう。
いろいろな要素が丁寧に絡み合って、言葉にできない「空気」を作っていました。さ、最高…!
僕は結構BGMが好みのタイプだと高評価を出してしまう人間なのですけど、本作も漏れなくそのジャンルですね。
例えばフリー音源を盛大に使いまくるって発想はやはり商業だとなくて、そこらへんは同人作品ならではだと思います。そうした利点が、相当数の曲を取り込めるという強みにつながっており、結果的に作品に対するボリュームの大きさになっていってるのかもしれません。
サイバーパンク、というかSF系だとやはり自分の価値観を壊すような設定がバンバン出てきて、例えば「アバター」の設定なんかもその一部でしょう。こーゆーのがSFの醍醐味なんだよ…分かってますね…。
惜しむらくは、僕自身が過去作をやってなかったのでそこの周りはあまり分かんなかったとこですかね。これからやるので問題ありませんが。
あとHシーンがおもっくそ音声作品出身って感じでめちゃくちゃ笑いました。音声作品、最高です(何の話?)。
お気に入りキャラはメカニカ。
やはりメイドは最強。
シルヴァリオサーガ
―――”勝利”からは逃げられない。
さあ、逆襲を始めましょう。
シルヴァリオサーガ、完結おめでとうございます。
2作目がトリニティってのが若干ややこしいですが、比較的丁寧に終わったように思います。物語としては1作目、その続編としての2作目辺りまでがキレイに続いていて、3作目は残された伏線を回収、という感じでしたが…。
lightが倒産したので一時期はどうなるかと思いましたが無事出てよかったですね。この調子でPhanteonも……えっ、黒白のアヴェスターを!?何で!?(マジで何で?)
まぁゲーム化したら買います。LOST SMILEみたいにクラウドやってくれればある程度出すんですが…。
しかし本シリーズ、結構共通した思想を引用していたりして「正しいことは痛いこと」「運命の車輪に紛れた砂粒」「光と影」などなど。引用の仕方を敵味方でうまく変えて飽きさせないのはさすがだと思いました。
特にジェイスは1,2作目で散々に言われていた光の奴隷でありながら、その理想の体現者として正しくあり続けた大人の男。シルヴァリオサーガでも1位2位を争うくらい好きかもしれん…美少女ゲームとは…。
後割と詠唱の最初と最後が好きです。「創生せよ、天に描いた星辰を」とか「超新星」と書いて「メタルノヴァ」と読ませる辺りとか…。
あーゆー作品としての詠唱の統一性に弱いんだよなぁ。Dies Iraeでもそうでした。
一定周期でバトルモノをプレイしてますが、やはり展開が熱いものが多いですね!
次はソーサレスアライヴあたりかなぁ。数が少ないのでうまく調整していきたいです。
一番好きなのはシルヴァリオヴェンデッタ。
お気に入りキャラは……うーむ、めちゃくちゃ多いな…。
ゼファー、ヴェンデッタ、ヴァルゼライド閣下、ルシード、アスラ、アシュレイ、アリス、ヘリオス、ジェイス……。
つーか総合人気投票で閣下が圧倒的1位になってたのめちゃくちゃおもしろかったですね。一人で「勝利からは逃げられない」をやるんじゃないよ。
(終わり)
*1:似た話としては魔術と文明こそが当てはまるだろう。「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」とは、表現方法の違いにほかならない。結果が一つだとしても、そこに至るまでの過程は無数にあるのだ。