前回の更新ペースが何だったのかというくらい遅れましたね…。
お久しぶりです。生きております。
ちょこちょこクリアしていたのですが、最近バタバタしており…(いっつも言ってる)。
いや、でも今回は引っ越しもあったし一番忙しかったかも。
そういや僕がずっとプレイしていたソシャゲ、『メギド72』がついにサービス終了してしまうそうで…。
かれこれ6年くらいソロモン王をやっていたので、体の一部が欠けたような感覚です。どこかでまとめ記事を出してもいいかもしれませんね。
『乖離性ミリオンアーサー』とか『アトリエ オンライン』みたいな過去にプレイしていたソシャゲが終わることは何度かあったのですけど、現在進行系でプレイしている作品が終わるのは中々ないですねぇ。
まぁこれも1つの「変化」の形。変わらないものなど何もない、みたいなそんな話なのかもしれません。
そんな感じで以下感想。
『はじめるセカイの理想論 -goodbye world index-』
『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』
『双天†恋姫‐至源の王‐』
について。全体的にタイトル長くて改行せざるおえないじゃんよ…。
ネタバレ注意で。
はじめるセカイの理想論 -goodbye world index-

停滞しているはずのあの世界で私達は学び、前に進むことも……できていたんです
誰もが理想を願っていたから
それぞれに異なる道筋の先に、同じものを目指していたから
私達は仲間でいられた
渦巻作品はワーエレ以降全部買ってるんだけど、過去1,2を争うほど名作だった。
いやホントここまで良作だと思わなくて、24年のプレイ体験としてもトップかもしれない…。
渦巻作品は結構箱庭的というか閉じた世界が多いんだけど、今回はそれが上手く「課題」として構成されていたのが良かったなぁ。
どこかのインタビューで見たけど、どのルートもグランドエンドとして受け入れられるように、みたいなのは納得。箱庭とそれに対する回答をそれぞれのルートでキチンと出しているのが魅力だね。
各キャラの理想の世界はしっかり分かれていて
ティア →愛
ヒナギク →調和
ハルカ →開拓
ヨル/ノゾミ→必要とされること
あたりにまとめてしまっていいと思う。
ヘル子はパッケージヒロインなのに(いや、だからこそ)アンチテーゼとして機能していて、未来の理想を求めるのではなく、過去の間違いに決着を付けていた。ちょっと複雑だけど、いきなり世界を変えるのではなく「間違いを認めて、少しずつ正してく」という現実に地に足ついた解釈でいいんだと思う。
理想の世界ってのは難しくて、まぁ例えば「誰もが幸せになる」ことが理想の世界だとしても、それはただの空想に過ぎない。
なんらかの形でそれが果たされたとしても、他人の不幸に幸福を感じる人間がいれば理想の世界はそれだけで破綻する。
人の形はあまりにも複雑で、「誰もが幸せになる」というありきたりな結論ですら成り立たない。
だからといって理想の世界が有り得ないかと言われるとそうではなく、むしろそこに向かって歩き続けることこそ大事なのだと思う。今でも戦争は無くならないけど、しょうがないと諦めてしまったら本当にいつまでも無くならなくなってしまうように。
……今は影も形も見えないけれど、いつか「卵」の世界でそんな理想の世界が見つかるかもしれない。
───というのがグランドエンドの総括でした。
この作品で一本感想を書こうか迷ったけど、Fateの感想ともろかぶりするのでこちらに…。
お気に入りキャラはヘル子、ハルカ、ヨル。
特にハルカとヨミはルートにやられた感じでしたし、総合的にもめちゃくちゃ良かったです…。
それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-

恋って桜と同じなのかな……
どんなに美しく満開に咲きみだれても、いずれは必ず舞い散る運命なのかな……
実はリメイク前を昔に買ってたんだけど、折角ってことでリメイク版をプレイ。いや、男性陣とかよく呼べたな…。
臥猫堂さんのとこでも言われていたけど、恋をする(桜を綺麗だと思う)→その熱を失う(桜が散る)というニヒリズムを表した作品だね。そんな作品をエロゲで出す勇気よ…。
そこらへんの「恋が冷める」のは(不十分だけど)つばさルートが中心で、先にプレイしておくと構造が分かりやすい…かもしれない。
ルートとしての完成度は雪村、希望あたりが高いんだけど、シナリオを俯瞰して見たときに纏まられてるのはつばさルートだね。
「恋はただの勘違い」だし、それは事実なんだけど、それに振り回されて走り出しちゃうのが人間なわけで。いつか桜が散るとしても、桜が咲くたびに美しいと思ってしまう生き物なのだな。
や、魔法が解けそうになったら、舞人がその都度書け直してくれれば
───つばさ
リマスター前は02年発売なので、もう20年以上経ってるんだけどギャグセンスとかは全然今でも通用するなぁ。さすが王雀孫。
お気に入りキャラは雪村、希望。
希望のコテコテの萌えキャラにやられるなんてそんな…。グワーッ!!!
双天†恋姫‐至源の王‐

愛莉も言ってた。
夢を見たら、その夢に殺される奴もいるって。
今年一番のエロゲを決めることは難しいですが、今年一番の萌えキャラを決めることは簡単です。
そう、虞美人こと彗ちゃんですね。史記にもそう書いてあります。
正直「はいはい、いつものBaseSonね…」と思ってたら度肝を抜かれた。特に2章の面白さよ。やっぱ主人公が努力して周りから見直されていくのはいいね…。
まぁちょくちょくどうかと思う場面はあったけど(愛莉が始皇帝に見逃される部分とか)、全体的には大満足。
シナリオ終盤まで桜香が語る「夢」のマイナス面、多くの人を死に追いやるということから目を離させていたけど、終章でキチンとそれを表現させてたのが偉い。
どこかで「桜香と桃香(恋姫†夢想)は似ている」って意見があったけど、序盤はともかく終盤まで見てそれは的外れだなぁと。
桃香はどこまでも夢想家だけど、桜香はそれなりに現実主義な部分も持ち合わせている。というか名前からもここらへんはミスリードだな。
桜香の王としての狂奔の才は、良くも悪くも周りも巻き込んでしまう。桜香は王になって民を守りたいわけではなく、自らが作り上げたい世界のために兵という形で民の命を犠牲にしていく。だから始皇帝の「夢」を桜香は否定しないし、自らの欲するために他者を蹴落とす。
ここらへんの「夢」に対する意見がシビアで、でもなぁなぁに済ませなかった部分が非常に良かった。
夢が大きいほど、多くのものを奪わなくちゃ叶えられない
踏みにじってきた分、呪いはついて回る
だから、南斗の走った先が、正しいかどうかは俺にはわからない
(中略)
だから、俺たちにとっては、
全力で走ることしかできないけど、
それが正しくなくても、何一つ間違ってはいないんだ
───匠
そういうヤツがいたせいで行けなくなってしまった場所も、
そういうヤツがいたからこそ行けた場所も、
きっとたくさんあるはずだから。
お気に入りキャラは南斗、彗。
この二人、ずっとメインヒロインしていて最高でした。
あと綺羅はビジュアルが完全にCV青山ゆかりだったり、蕭何が最後まで出てこなかったりと面白ポイントは色々あったり…。
いやーでも年末にこんな名作に出会わせてくれてありがとう!!
(終わり)