「作品が……美しくある必要は、あるのでしょうか」
「……芸術って、そういうものじゃないのか?」
「何を持って人は美しいと言うのでしょうか。色ですか。形ですか」
ブランド:きゃべつそふと
シナリオ:冬茜トム・しげた
公式サイト:アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-
2018年萌えゲーアワードシナリオ賞金賞である今作。
梱枝りこ氏原画シリーズはなんだかんだで「いきなりあなたに恋してる」*1以来ですね。なんとゆーか昔の印象を引っ張ってるので、(昔も良かったのですが)CGめちゃくちゃキレイじゃん!とびっくりしてしまいました。
特にユネとかは、彼女自身のアクセサリーがとても豊富で、なんというか「女の子らしさ」を存分に感じたり。そうそう、こういうのがいいんだよこういうのが!
で、一応こんな可愛い絵柄をしつつ、本作のジャンルとしてはクローズド系終末ファンタジックループものです。わかりやすく言えば少しほのぼのした「はるまで、くるる」*2みたいな。
久しぶりにこういうサスペンス作品をやったせいか、非常に楽しめました。
次々と明かされる謎。テンポよく変わる展開。一方で、芸術という存在の荘厳さと恐ろしさ…。
様々な要素が混ざり合い、しかしその一つ一つが丁寧に必要不可欠な形で構成されている…。さすがシナリオ金賞!という感じですね。
調べてみたらライターの前作(もののあはれは彩の頃。)も高い評価を得ているようで。僕アレOPだけ見て「いやコレ地雷臭がするな…」と思った記憶があったのですが、名作だったのか…。買わねばな、とかなんとか。
今回はそんな今作が論じた「芸術」についてのお話。
当然のことながら、芸術の話は今作の主題ではなく、むしろ舞台設定に近いものなのだけど、まぁそれはそれ、これはこれということで一つ。
以下ネタバレ注意
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