ブランド:ステージなな(同人サークル)
シナリオ:片岡なな
公式サイト:ナルキッソス
眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと
終始暗く、やりたいことだけをやったような作品。
そもそもあらすじに「現代、暗い、主人公とヒロイン、どっちも死にます。」って書いてある時点でもう意図的だ。この物語においてネタバレなんてものは意味をなさない。あるのは一つの過程。主人公とヒロインが死ぬまでの過程だけだ。
僕は結構この作品を高評価しているのだけど(上からだ)、しかしこれはフリーゲームとしての評価であり、もし商業作品として出されたら良い印象は得なかっただろう。言ってしまえば、これはフリーゲーム(同人ゲーム)だからこそ成り立つ作品で、故にこれは名作足りえると思っている。
しかし、勘違いしてほしくないのは、別にこの作品をけなしているわけじゃないってことだ。
はっきり言って、この作品は完成されている。短編が短編として完成されているように、詩が詩として完成されているように、それぞれの作品にはそれに見合った媒体が存在する。(例を上げればフリーゲームのSCE2なんかが挙げられる。SCE2は確かに名作だけど、それはフリーゲームだからこそ完成されてた名作なのだ。)
そういう点において、このNarcissuはフリーゲーム(あるいは同人ゲーム)として完成されていた。故に商業ゲームではいけない、というわけだ。ほら、料理にはそれに見合った器があるみたいな?
と、なんか初っ端からぐだぐだした感想が続いたけど、以下雑感。
あとナルキ2はやってないのであしからず。
(ネタバレ注意)
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